衛生材料用複合繊維UCファイバー™
「UCファイバー」は、性質の異なる2種類の樹脂を使用したコンジュゲート(複合型)繊維で、主に不織布用途で大きな需要があり、使用目的により、親水・撥水・抗菌・嵩高・難燃・伸縮性などの機能を付与することで、多様な製品に活用されています。身近なところでは、紙おむつ、生理用品などの衛生材料、お尻拭き、汗拭きシートなどのウエットティッシュ、台所の水切り袋、お茶パックといった生活関連用品、湿布材基布などのメディカル用品などがあり、多くの分野で高い評価をいただいております。今後もより広い分野への応用が期待されています。
特徴
- ポリオレフィンを原料とした鞘芯構造の複合型繊維です。※1
- ポリオレフィンのため、比重が小さく、汎用樹脂の中では、耐薬品性に優れています。
- 繊維表面に付着させる油剤によって、親水性、撥水性などの機能付与が可能です。
- 超撥水撥油繊維、抗菌性、伸縮性、嵩高性、高弾性などの特長を持たせた品種もあります。
- 添加剤を練り込むことで、難燃性などの機能付与も可能です。
※1 鞘部:ポリエチレン(PE)を使用(低融点PPも可能)。芯部:ポリプロピレン(PP)を使用。
チョップドファイバー
カット長が5mm、10mmのストレート繊維で、繊度の均一性、分散性が良好であり、湿式不織布用や、コンクリート混和材用として使用されています。鞘:PE(または低融点PP)、芯:PPの複合タイプと、PP単一タイプがあります。
- ポリオレフィンのため、比重が小さく、汎用樹脂の中では、耐薬品性に優れています。
- 特殊油剤を使用しているため、分散性に優れています。
- 鞘を低融点PPとした場合は、芯のPPと同一成分のため、ヒートシール性の優れたシートを得ることができます。